鯖サンドmini #7 「自分にしか出来ないことをしたい保育学部生」の場合

こんにちは!今回の担当はさんちゃんこと事務局の山藤です!
第7回のゲストは、大学で保育を学んでいるkanakoさん。大学で将来に直結する資格を取るってどんな感じ?就職はどうするの?などなど、気になることにたくさん答えていただきました!

なぜ今の大学に?

Q1.学部、学科名を教えてください。

社会福祉学部 子ども教育福祉学科 の4年生です。

 ―主にどんなことを勉強していますか?

保育園や幼稚園の先生になる資格を取るための勉強がメインです。保育士の資格の方は無事取得しました!今はコロナの影響で実習延期になってしまって、幼稚園の資格が取れていない状況です。でも、保育士の資格はカバーしている範囲が広くて、老人ホームなどで働くときにも活かせるので先に保育士が取れて良かったなって思います。

Q2.そもそも、その学部に進んだ理由は?

元々保育士になりたいって気持ちがあったからです。
高3の時は美容系にいくか、保育にいくかで悩んでいました。ただ、まだ将来どちらにするか迷っているのに、美容で専門学校に行ったら選択肢が狭まってしまうと思ったんです。でも保育なら4年制の大学でも勉強できると思って。だから専門学校ではなく大学で保育を学ぼうと決めました。
家族からのすすめも大きかったですね。勉強だけじゃなく、遊ぶ時間も、自分のための時間も大切にするようにって言ってもらえたこともあって四大を選びました。

 もともと保育士になりたいと思っていたのはなぜですか?

年下のいとこがかわいくて、面倒を見るのが好きだったんです。子どもながらに子守りのお手伝いを結構してて、それが周りからもほめられて、楽しいな~って思ったのが一番最初のきっかけですかね。高校生になって、進路を考えるときにもまだ子供の面倒を見るのが好き!って気持ちが残っていた、って感じです。

Q3.ずばり、今の大学・学部に入ってよかったですか?

入ってよかったとは思います。
でも今は保育で就職するつもりはないです。大学で保育の現場の実態を知って、自分の理想としてた保育とは違うな、って思う部分が多かったんです。でもそれは、勉強して実習に行ったからこそ分かったことですし、違うなって思った時に別の道にすすめる選択肢があるから、やっぱり大学進学してよかったって思っています。

大学での学び

Q4.必修科目について教えてください。

時間割のほとんどが必修科目で占められています。
具体的には音楽でピアノをやったり、図画工作では作品の上手い下手に捉われない子どもの感性を学んだりしました。ベビーカーの使い方とか離乳食の作り方だったり、実践が多いのも特徴ですかね。あとは大学柄、仏教保育について学ぶ授業もありました。

Q5.今までで1番印象に残っている授業は?

ためになったし、記憶に残ってるのは「食と栄養」という授業です。離乳食の作り方や栄養の話とかを勉強する科目でした。実際やってみると離乳食ってすごく難しいんです。味見しても薄味だし、赤ちゃんの舌に合わせて作るのってこんなに大変なのかって感じました。
あと「大変だった」って意味で印象に残ってるのはやっぱり実習ですね。蕁麻疹出ちゃうくらいでした(笑)。現場でやることが多いのもそうなんですが、家に帰ってもその日の保育の記録を事細かに書き留めなきゃいけなくて、気の休まらない期間でした。

Q6.学んだことが活かされていると思うことはありますか?

大学に入る前はあんまり人に興味がなかったし、人前に出るようなタイプでもなかったんです。
でも保育を勉強して、誰かの目線に立つ、という観点に気づきました。子どもたちの前に立って何かをするって場面もありますし、それがバイト先のカフェで言われている「お客様の視点に立つ」ってところにリンクしていると思っています。
そういう風に人のことを考えられるようになったのは、自分の中で大きく変われた部分ですね。

Q7.もし他の学部に入り直せるとしたら何を学びたいですか?

海外に行って英語を勉強したいです!今のバイト先のカフェで働いてると英語の重要性をすごく感じます。あとは、英語を使う仕事をしている姉の影響もあります。外国語を身につけて、仕事に活かす、みたいなのもやりたかったなって思ったりしますね。

私生活とこれから

Q8.一日のスケジュールを教えてください。

平日は学校で授業を受けて、そのあとバイトに行くって感じです。
休日は思いっきり休むようにしています。基本バイトも入らないで、アラームをかけずに好きな時間に起きて、自分の好きなことをしていますね。
この自粛期間中は、自分のために時間を有効に使えています。自分を見つめ直して、人に話を聞いてもらって、また考える、を繰り返しています。特に大人に話を聞いてもらって、自分も大人の話を聞いてヒントを得る、ってところは大事にしている部分です。

 ―平日と休日のメリハリがすごくしっかりしてますね。社会人になってもそこはこだわりたいですか?

そうですね。プライベートと仕事の時間はちゃんと分けたいです。その点、保育士は持ち帰り残業が多いので、躊躇する面です。だからこそ就活中も企業の福利厚生はしっかり見るようにしています。

Q9.ちなみに就活はどんな感じですか?

新卒なのは今しかないから、まずは保育じゃないところで働こうかなと思っています。でも保育士の資格を持ってるのは保育関係じゃないところの面接でも伝えています。そういう知識を持ってるってことで、子供に対するケアやサービスができるのを強みにできるなって感じます。

Q10.最後に、将来やりたいことを教えてください!

デスクワークメインよりも、人と密接に関われる仕事がしたいです。卒業後すぐに保育の道に進むことは考えていないんですが、いつか結婚して、会社を離れて子育てをして、また働くって時には保育の現場に行きたいですね。特に乳児院には興味があります。
実際そういう施設に行くと子どもたちの入園理由にショックを受けることも多かったです。でも、そういう子どもたちや施設に頼らざるを得なかった女性を救えるのは私たちだと強く感じています。大学で学んだこともそういう風に活かしていけたらいいなと思いますね。

自分の学んでいること・やりたいことをまっすぐに語る姿が終始印象的でした。特に最後、将来についてのお話には、kanakoさんが学んできたことに対する自信と強い意志が伝わってきて、改めて「大学での学び」というものの価値に目を向けられた気がします。
kanakoさん、ありがとうございました!